田舎暮らし1年目の我が家
わが家はスローライフに憧れて2023年の秋口に都会から田舎の庭付き古民家に引っ越しました。
大きなトラブルに見舞われることなく無事一年を過ごすことが出来ました。今回はそんな一年間の田舎暮らしの中で、特に子育てに目線を当てて私が暮らしていた都会と田舎の子育ての違いをご紹介します。
我が家に生まれた子どもは1歳から2歳になりました。元気はつらつな女の子です。食べることがとにかく大好きで、他の子よりも早くに立って走り回るようになっていました。最近では言葉を覚えて沢山のことを話してくれます。
また、田舎と子育てについての記事は他にもあるので見てみてくださいね^^
暮らしてみて分かった田舎の子育ての実情 1.遊ぶところ
まずは1,2歳の小さい子には欠かせない遊ぶところについてです。大まかに場所だけ違いを説明すると
都会の遊び場
- 公園
- ショッピングモールの中
- 図書館の子どもコーナー
田舎の遊び場
- 家の中
- 庭
- 図書館の子どもコーナー
- 自然の中
- 児童館
都会のメリット・デメリット
どちらもまだ小さい子なので鬼ごっこなど広いスペースを使って遊ぶことはありません。なので都会の公園などでも十分遊ぶことが出来ました。また、整備や掃除がきちんとされているところが多く、怪我の心配や不潔感を覚えることはありませんでした。家では普段遊ばない遊具などもあり良い刺激でした。
電車で違うモールへ行けばまた違う遊び場で遊べるので、遊び場の種類は少ないですが数は田舎より多いです。
おむつ台や授乳室なども完備されているところが多かったので出先で不安を覚えることはありませんでした。
しかし土日など人が多い時は小さい子が遊ぶにはちょっと危険を感じる場面も。大きい子もいるので気を使ってうまく遊べない事もありました。また、児童館は人の多さから予約制で気軽に行けませんでした。また、まだ色々な病気に耐性のついていない1,2歳児は人の多い所ですぐに病気を貰ってきてしまうので、感染症対策をしっかりする必要があり、心配を常に感じていました。
田舎のメリット・デメリット
田舎では庭や家の中で広く、子供専用のプレイルームを作ったり、砂場を作ることも可能。人目を気にせずのびのび出来るので親子共にストレスフリーで楽しめました。我が家では広い部屋を利用して大型ソフトブロックなどの遊具を置いています。我が子専用のVIP待遇です。
また、自然が多く都会ではあまり見かけない生き物や植物でいっぱいです。ホタルやカエル、実をつける植物たちなど、都会では得にくい良い刺激があると感じました。
人が少ない為、児童館や図書館の子どもコーナーも気軽に遊びに行けます。田舎ではどこに行っても子どもは歓迎されるので、遊びに行くのも緩い気持ちで行くことが出来ました。
しかし、田舎では自然が多いあまり、ちょっと危険な事も。まだ危険なものを理解できない1、2歳児は何でも口に入れてしまうことも。庭にあるスイセンの葉をちぎって口に入れようとしていた時はとてもヒヤヒヤしました。他にも、スズメバチやアブなど危険な虫もいますし、虫よけが十分でないとすぐ蚊に刺されました。また、家の中で広く自由に遊ぶので家の中がとっても散らかります。
暮らしてみて分かった田舎の子育ての実情 2.暮らし方
2つ目は「全体的にどう暮らしが変わったか?」です。1,2歳児で大きく生活リズムが変わると心配事は尽きませんよね。都会と田舎での暮らしはどれくらい違いがあるのでしょうか?
都会
- 電車移動が主
- アパート住まい
- 部屋が狭い
- 空調管理がしやすい
- 食材宅配サービスが利用できる
田舎
- 車移動が主
- 広い部屋
- 古すぎる家
- 気温差が激しい
- 新鮮でおいしい食材が手に入る
都会のメリット・デメリット
暮らしのしやすさを評価すると、田舎よりも都会の方が良いと思います。様々なサービスの圏内なので便利に暮らせます。特に食材宅配は子どもの小さいうちはかなり助かるサービスでした。子育て支援で安くサービスを受けられることも。また、家が比較的新しいのと部屋自体が狭いので空調管理がしやすいのもメリットです。
また、電車が主な移動手段になる時は、混む時間を避けたりする必要があります。どうしても混む時間に移動しなければいけない時は車を利用しましたが、車移動も都会では混むし複雑な道はストレスになることもありました。
夜泣きやちょっと子どものテンションが上がってバタバタしてしまうとアパート暮らしではとても気を使いました。周囲に迷惑をかけない様に大人しくするように子どもに伝えなければいけないのは心の痛むことでもありました。
田舎のメリット・デメリット
田舎ではほとんどが車移動になります。幸い我が子は車に乗るのが好きなので苦にならず、田舎の人も車通りも少ないシンプルな道路はストレスなく運転できます。また、とにかく広い部屋とご近所さんが遠いので、何をしてもOK状態。子どもも親もノンストレスです。
そして新鮮な食材は田舎の醍醐味です。田舎の普通のスーパーでも地元の農産物が置いてあったり、海が近いと新鮮で安い魚介も手に入ります。家庭菜園をすれば他では味わえないほど美味しく新鮮な野菜も手に入ります。実際我が子は冷凍の枝豆は食べなかったのに家庭菜園で育てた採れたての枝豆は我先にと頬張っていました。
しかし我が家の古民家では暮らしにくい点も少々。家が古いのでホコリや虫が出たり、ネズミや天井裏にテンが出たこともありました。隙間が多いので空調が効きにくく、気温差の激しい地域なので油断すると子どもが風邪をひいてしまうことも。また、色々家に不備が起きたりしても色んなサービス(害獣駆除や水道修理)が「そこは出張してないんですよ。」もしくは「出張費用がかなり高いよ。」と言われます。なので自分で何とかしなければいけない事もありました。
暮らしてみて分かった田舎の子育ての実情 3.友達・ママ友
交友関係ですが、都会ではママ友デビューする前に引っ越してしまったのであまり参考に出来ません。なのでここでは田舎のみの紹介です。
田舎
- 人が少なすぎる
- 様々な年齢層の子どもと触れ合える
- 田舎好きの同士が見つかる
田舎ではそもそも子持ちのお母さんが本当に少ないです。色々な所で気軽に作れるわけではなく、交流がつくれるのは保育園のみでした。また、近年は働くお母さんが殆どなので、時間をかけて交流する機会があまりありません。ただ、田舎特有の地域のイベントが沢山あるので、そこで交流を深める機会が沢山ありました。そういった場所では様々な年齢層の子どもがいるので一緒に遊んでもらったりしました。友達とまでは行かないものの年上のお姉さんお兄さんに遊んでもらったりして良い刺激を受けているようです。
また、私と同じように田舎が好きで移住してきたママさんもいるので似たような感性のお母さんに会うことが出来ました。
暮らしてみて分かった田舎の子育ての実情 4.保育園
保育園に関しても都会の詳しい事情が分からないので、田舎のみご紹介。
田舎
- 求職中でも容易に入れる
- 新規が少し入りづらい雰囲気
- 広い園庭
都会との一番の違いは保育園の入りやすさでしょう。私は求職中という立場でしたが、保育園からも「すでに働いてる方優先だけど例年通りなら入園できるよ」と言われました。恐らく都会では難しかったでしょう。また、子どもが少ないにも関わらず、園庭はとても広く遊具も沢山あります。イベントも授業参観、夏祭り、運動会など豊富でした。地域の人がご厚意で協力してくれている様です。
ただ、田舎では狭いコミュニティ故に、昔から住んでいるお母さんやお父さんと先生の仲がかなり良いので、新しく入ってきた人が若干入りにくい雰囲気を感じました。しかし、まだ一年目なのでゆっくり仲良くしていけば問題ないのかなと感じています。
暮らしてみて分かった田舎の子育ての実情 5.検診、予防接種
気になる検診・予防接種についてですが、都会と田舎ではあまり違いはありませんでした。
都会でも田舎でも大体予約制なので、予約した時間に行き、検診や予防接種を受ける形になります。待ち時間はどちらも同じ位でした。
また、歯科検診や予防接種に補助についても私の住んでいた地域と今住んでいる地域に差はありませんでした。
どちらも保健師さんや栄養士さんが居てくれたので、不安な点は聴くことが出来たし、相談しやすい環境がどちらもありました。
1歳半検診を受けた内容など書いている記事があるので見てみてください。
暮らしてみて分かった田舎の子育ての実情 6.病院
子どもの健康に関わるので病院の事情は知っておきたいものですね。詳しい田舎の病院の実情についてはこちらの記事で書いています。
こちらではざっと都会と田舎の違いについて子育てにフォーカスを当てて解説します
都会
- 急な発熱などは対応が難しかった
- 電車で行ける
- 狭い
- 病院が近い
田舎
- 発熱対応が早い
- 車移動
- 広い
- 病院が遠い
都会のメリット・デメリット
都会の病院は電車ですぐ行ける距離だったりタクシーの手配がとても楽だったので、自分も動けない状態だったりすると運転しなくていのはとても助かりました。
しかし都会で見てもらった病院は患者数の多さからすぐに受診してもらうことが難しい現状でした。予防接種の副反応で熱が出た際に病院を受診したかったのですが、直ぐに見てもらえなかったので家で様子を見ました。家から近い分、とてもやきもきした記憶があります。
また、人が多く病院内が狭い為待ち時間に気を使ったり、感染等が気になる場面もありました。
田舎のメリット・デメリット
私の良くいく病院では田舎の広い地域を担っている為、夜間対応、発熱対応がとてもスムーズでした。子どもが小さいと良く熱を出すので、発熱してから診察までが早いのはとても助かりました。
そして病院内が広い&駐車場も広いので待機する場所が多く、感染が気になる場合は車待機もできました。
しかし、自分が病気を貰った時も車で移動する必要があるのと、対応していない科があるのも不安要素です。特に中耳炎など引き起こしやすい子が必要な耳鼻科や、皮膚科などが週2回などしかなく、やっていない時は車で一時間かけて受診しなければいけません。まだ、耳鼻科も皮膚科も受診せずに済んでいますが、緊急時の対応など少し不安要素があります。
暮らしてみて分かった田舎の子育ての実情 7.発達環境
1,2歳児はこれからまだまだ心も体も発達させなければいけません。その為に必要な環境は都会と田舎、どちらが良いのでしょうか?
都会
- 沢山の子と遊べる
- 電車で色々なところに行ける
- 幼児向けイベントがある
- 安心できるところが限られる
田舎
- 地域の人との交流イベントがある
- 常に歓迎される安心できる環境
- 遊べる子が少ない
- 自然という遊び場がある
都会のメリット・デメリット
都会はなんといっても沢山の刺激があることが一番のメリットと言えるでしょう。保育園でも交流できる子どもの数は多く、幼児向けのイベントも豊富にあります。また、電車で気軽にいろんなところに行けるので、飽きることがありません。特に最先端の教育なども触れられる機会も多いかと思います。
しかし、都会では刺激が多すぎる分、心を落ち着かせる場所が少ないのもデメリット。1,2歳児では特に安心できる場所や環境は心の発達において重要です。田舎ではちょっと疲れたらどこでもゆっくりできますが、人の多い都会では小さな子どもをリラックスさせる環境を作るのは難しかったりします。
田舎のメリット・デメリット
田舎では地域イベントなどにおいて様々な年齢層の人との交流があります。様々な年齢層の人との交流は、今後大きくなるうえでも重要です。
また、田舎では子どもは常に歓迎されます。歓迎されている雰囲気は小さな子でも分かりますし、それが大きな安心材料になります。「周りから愛されている」という感覚は小さな子どもにとって大きな栄養です。
そして、自然という場所は子どもにってかっこうの学び場です。それと同時に豊かな感性を身につけることもできます。特に我が子でも見られたのが自然を楽しむ感性がすでに育っていること。夜に外に行きたいとせがまれ一緒についていくと満天の星空の天の川をじっと眺めていて、「キラキラ!」とはしゃいでいました。その感性が既にあることに驚きました。
しかし田舎では同年代の子がどうしても少ないのが現状。同じ年齢でしか分かり合えない部分が今後出てくるかと思いますが、それを分かり合える子が少ない状態かと思います。狭いコミュニティ故にストレスを抱えてしまう可能性も。
暮らしてみて分かった田舎の子育ての実情 8.お金
育児はお金がかかりがちですが、都会と田舎で違いがあるのでしょうか?私の感覚では都会も田舎も大した差はありませんでした。
必要な道具なども、特に購入費用に差はないですし、補助や手当に関しても差はありません。
病気をしたり大きくなって習い事をしたりするとかかってくる費用に差が出てくるかもしれませんね。
暮らしてみて分かった田舎の子育ての実情 9.精神面
都会と田舎の環境は大きく違います。それはこどもの精神面にどのように影響するのでしょうか?
しかしこれも大きな違いはありませんでした。どちらかというと、1,2歳児にとって重要なのは親との関係が精神面に影響してると思われるので、周りの環境は関係ないかもしれませんね。
ただ、自然という環境が手に入る田舎で育った我が子は自然や生き物に触れ合う機会が多く、興味の幅が広がっているように感じます。自然という場所が与える小さな試練が、沢山の成功体験を積み重ねる機会を与えてくれています。 きっと今後大きくなっても良い学び場になってくれるでしょう。
また、自然が大好きな親なので、自然の中で囲まれて親の精神面が良くなったことは大きく影響してそうです。
暮らしてみて分かった田舎の子育ての実情 ⒑身体面
精神面に反して身体面は少しばかり影響があったように感じます。
広くてのびのび遊べる田舎では、楽しくずっと体を動かすことが出来ます。周りの迷惑にならないので色んなことにもチャレンジします。
そして新鮮でおいしい食材が手に入るせいか、よく食べます。とくに美味しいものに目がなく、何でもバランスよく食べてくれます。
その結果、周りから驚かれるくらいに走り回るとても元気いっぱいな女の子になりました。
広い場所で伸び伸びと育ち、美味しい食材が手に入るおかげかなと感じました。
田舎の子育て事情のまとめ
一年間を総括すると、田舎に越して良かったと思っています。都会にはない素晴らしい利点は今後子どもが大きくなってもよい影響を与えてくれそうです。
ただ、病院に行きにくい環境を考えると怪我や病気の対処に不安は消えません。狭いコミュニティが吉となるか凶となるかは分からないというデメリットもあります。ケガや病気についての対処や知識を蓄えていざというとき動揺しないようにしたり、人間関係に関しても過干渉にならずにそっと見守る姿勢を続けようかと思います。
今回は田舎と都会の子育て環境の比較を行いました。どっちにも子育てに対して良い利点が異なります。それぞれのメリットデメリットをしっかりと把握して子どもにとってよい環境を作れたらよいですね^^
子育てについての情報は他にも載せているので気になる方はチェックしてみてください。
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