冬に映える赤い実の種類とその謎

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1.冬に赤い実をつける植物たち

冬は多くの植物は葉を落としたり生命活動を停滞させている中で、いくつかの植物は真っ赤な実をつけることがあります。

恐らく野山や庭などで見かけたりすることがあるのではないでしょうか?

実は冬に赤い実をつける植物は思った以上に存在します。

今回はそんな冬に赤い実をつける植物たちをご紹介します。


2. 冬の庭で楽しめる赤い実の植物

庭に植えやすい赤い実の植物をいくつかご紹介します。

ナンテン


日本庭園でも馴染み深いナンテンは、冬に美しい赤い実を実らせます。「難を転ずる」という意味から縁起が良いとされ、正月飾りにも使われます。日陰でも育つため、手入れが比較的簡単です。


マンリョウ


こちらも縁起の良い植物として人気があります。日本庭園になじみ深い植物で、葉の縁が丸いのが特徴的です。

低木で管理しやすく、赤い実は小ぶりながらも艶やかで、冬の庭に華やかさを添えます。


センリョウ

センリョウもマンリョウと同じく低木の植物。マンリョウは葉の下に実をつけますが、センリョウは葉の上に実をつけます。

こちらも日本庭園でなじみ深い植物の一つです。

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ピラカンサ


鮮やかな赤い実が房状につくピラカンサは、生垣にも向いています。

ただし、トゲがあるため、剪定時には注意が必要です。


どの植物も手入れのコツを押さえれば長く楽しむことができます。例えば、冬場の乾燥を避けるためにマルチングを施すと良いでしょう。


3. 公園や自然散策で見つけたい赤い実

冬の散歩道や公園では、さまざまな赤い実に出会うことができます。

ガマズミ


丸い実が鮮やかで、落葉樹の中でも目立つ存在です。冬の陽光を浴びて輝く様子は、写真映えするのでカメラを持って散策すると楽しいでしょう。

ちなみに、実は人でも食べられるようでお酒やソース、漬物などに活用されるそう。

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ウメモドキ


名前の通り梅に似た木ですが、冬には赤い実が目立ちます。落葉した後も実だけが残り、冬特有の趣を感じさせます。


ナナカマド

ナナカマドは「七回窯にくべても燃え尽きない」とされるほど燃えにくいことが名前の由来だそう(諸説あり)

鮮やかな紅葉が特徴的ですが真っ赤な赤い実も特徴的です。

しかし毒があるので食べるのはやめましょう。


4. 赤い実を楽しむ際の注意点とその謎

赤い実は見た目の美しさだけでなく、注意して楽しむことが大切です。

例えば、赤い実の中には毒性を持つものもあります。

例えばナナカマドの実は、誤って口にすると健康に害を及ぼす可能性があります。特に子どもやペットがいる家庭では注意が必要です。

野鳥や他の動物が食べていても、人間にとっては食べない方が良いものもあったり、見た目はとても美味しそうですが全く美味しくないものもあるので、基本的に食べない方が良いでしょう。

また、鳥が赤い実をついばむ様子を観察するのも楽しいものです。

ヒヨドリやムクドリ、ツグミなどの野鳥がよく実を食べているので是非観察してみましょう。

赤い実をつける植物はあるだけで冬に野鳥を呼んでくれます。

鳥好きの方はぜひ挑戦してみてくださいね。

こちらの記事では庭に野鳥を呼ぶためのコツや冬の鳥について紹介しているので参考にしてみてください^^

どうして冬に赤い実をつけるの?

なぜ植物たちは冬に真っ赤な実をつけるのでしょうか?それには植物たちの賢い生存戦略があるのです。

冬は多くの植物は葉を落としたり、花を咲かせることをやめてしまいます。そして冬には雪が降り地面を覆い尽くしてしまいます。

このような色の少なくなった冬では赤い実は非常に目立ちます。野鳥や野生動物たちは、雪や寒さでエサ場が無くなったりする冬では必死にエサを探す必要があります。

そうすると、赤く目立つ実は自然と野生動物や野鳥たちのエサとなります。

では何故、植物たちは実を食べてもらう必要があるのでしょうか?

植物たちは自分たちで移動することは出来ません。自分たちの子孫をより遠く、広く運んでもらうためには動物たちに食べてもらうほかないのです。

実の中にある種子は動物たちのお腹の中を通って、フンとして排出されます。そうしてフンとして排出された場所で発芽し、また新しく実をつけるのです。

これが冬に赤い実をつける植物の賢い生存戦略なのです。

5.冬の赤い実の活用法

冬の赤い実は飾って楽しむ

冬の赤い実は、葉と一緒に飾ることでオシャレに飾ることが出来ます。

冬は飾れる花が少なくなりますが、赤い実は冬の良い雰囲気を家にもたらしてくれますよ。

また、ナンテンはお正月飾りにも使われますので正月飾りを自分で作ってみるのも良いでしょう。

冬の赤い実はリースの飾りに

赤い実はリースの飾りに使うこともできます。

クリスマスは赤と緑を使うとそれらしい雰囲気にもなりますので、赤い実をアクセントにしてみましょう。

他にも松ぼっくりなどと一緒に使うと相性がいいですよ。

冬の赤い実のまとめ

冬の赤い実は色の少ない冬の中ではとても目立ちます。

そして一見似た赤い実ですが、こんなにもたくさんの種類があるのです。

植物たちの賢い生存戦略と野鳥との素敵な関係を是非観察してみてくださいね。

庭で育てて見たり、お家で飾ってみるのも楽しいですよ。是非チャレンジしてみてくださいね^^

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