日本の廃墟観光スポット!立ち入り可能な場所とおすすめスポット

スローライフな日常

廃墟観光の魅力とは?──時間が止まった世界への旅

人の営みが途絶え、自然に還りつつある建物――それが廃墟。
近年、この「廃墟観光」が国内外で注目を集めています。

理由のひとつは、ノスタルジーと非日常感
錆びた鉄骨、崩れかけた階段、窓から差し込む柔らかな光。
まるで時間が止まったかのような空間は、SNSでも“映える”ロケーションとして人気です。

一方で、廃墟は単なる「朽ちた場所」ではなく、
かつての栄光や人々の営みを静かに語る歴史的遺構でもあります。
炭鉱、温泉街、観光ホテル、軍事施設──そこには地域の過去と文化が刻まれています。


安全に廃墟観光を楽しむためのマナーと心得

廃墟探訪はロマンに満ちていますが、同時にリスクも存在します。
老朽化による崩落や転倒、立入禁止区域への侵入などは大きな危険を伴うため、
以下のポイントをしっかり守ることが重要です。

✅ 廃墟観光の基本マナー3つ

  1. 必ず許可を得ること
     私有地・文化財・保護区域などでは事前申請が必要です。
     無断侵入は法的トラブルの原因になります。
  2. 安全装備を整えること
     その場所のルールに従い、必要なら長袖・長ズボン・滑りにくい靴・ヘルメット・懐中電灯を推奨。
  3. 複数人で行動すること
     単独行動は危険です。必ず連絡が取れる状態で訪問を。

最近では、自治体や観光団体によるガイド付きツアーも増加。
廃墟を楽しむには、これらのツアーを利用するのがベストです。


観光可能な全国の廃墟スポット20選

ここでは、日本全国に点在する“合法的に立ち入り可能”な廃墟・遺構を紹介します。
それぞれが独自の歴史を持ち、観光地としても高い評価を得ています。


【観光可能な廃墟スポット】① 軍艦島(長崎県)

世界遺産登録の象徴的廃墟島。
かつて炭鉱都市として数千人が暮らしたが、1974年に閉山。
現在は上陸ツアーで一部区域を見学可能。


【観光可能な廃墟スポット】② 夕張炭鉱跡博物館(北海道)

炭鉱と共に栄えた街の名残が残る。
炭鉱遺構や旧住宅、映画のロケ地としても人気。
「石炭博物館」では往時の暮らしを学べる。

近くには一度閉園しかけたテーマパークがあり、古めかしくノスタルジックな雰囲気があります。こちらも廃墟好きには刺さるスポットですよ!


【観光可能な廃墟スポット】③ 群馬県・旧太子駅(群馬県)

巨大な石造物が並ぶホッパー棟は廃墟好きにはたまらない場所になっています。


【観光可能な廃墟スポット】④ 岡山県・犬島精錬所跡(岡山県)

近代産業遺産×アートの融合地。
ベネッセアートサイト直島の一環として整備され、
「再生された廃墟」として高く評価されている。


【観光可能な廃墟スポット】⑤ 栃木県・旧足尾銅山(栃木県)

明治期の産業遺構。坑道内部をトロッコで見学可能。
公害問題の象徴でもあり、産業史を学ぶ教材的存在。


【観光可能な廃墟スポット】⑥ 兵庫県・摩耶観光ホテル(兵庫県)

「摩耶の廃墟」として名高い名建築。
昭和初期の洋風ホテルで、現在は保存活動が進む。
ツアーで内部見学ができる特別な場所。


【観光可能な廃墟スポット】⑦ 和歌山県・友ヶ島(和歌山県)

無人島に残る旧日本軍の砲台跡が幻想的。
「天空の城ラピュタ」に似ているとSNSで話題。
観光船でアクセス可能。

おすすめの宿泊施設はこちら♪



【観光可能な廃墟スポット】⑧ 静岡県・玄岳ドライブイン(静岡県)


【観光可能な廃墟スポット】⑨ 福島県・二ツ小屋隧道(福島県)

【観光可能な廃墟スポット】⑩ 沖縄県・北大東島燐鉱山遺跡(沖縄県)

【観光可能な廃墟スポット】⑪ 神奈川県・猿島(神奈川県)

横須賀沖に浮かぶ無人島。
旧日本軍の要塞跡がそのまま残り、
レンガ造りのトンネルや砲台が映画のような雰囲気を演出。
京急線・横須賀中央駅からフェリーでアクセス可。


【観光可能な廃墟スポット】⑫ 広島県・大久野島(広島県)

「うさぎ島」として知られる一方、
第二次世界大戦中には毒ガス製造施設が置かれた“負の遺産”。
今は平和学習と観光が共存する独特の空間。


【観光可能な廃墟スポット】⑬ 京都府・旧二条駅舎(京都府)

明治期に建てられた駅舎が保存され、
鉄道博物館として再利用。歴史的価値の高い「再生された廃墟」。


【観光可能な廃墟スポット】⑭ 長野県・大本営 舞鶴山 地下壕跡(長野県)

太平洋戦争末期に掘られた地下壕。
内部が公開され、戦争遺構として見学できる。


【観光可能な廃墟スポット】⑮ 愛媛県・別子銅山跡(愛媛県)

「東洋のマチュピチュ」と呼ばれる美しい山岳遺構。
レンガ造りの遺跡が山中に点在し、整備された観光ルートあり。



廃墟が語る「歴史の重み」と地域再生の動き

これらの廃墟は、単に過去の遺物ではなく、
地域の記憶と誇りを未来へ繋ぐシンボルでもあります。

廃墟の保存・再活用によって、
観光資源としての価値が生まれ、地域経済の再生にも繋がっています。

例:

  • 犬島精錬所跡 → アート観光地化
  • 軍艦島 → 世界遺産登録
  • 別子銅山 → “東洋のマチュピチュ”として再評価

つまり、廃墟観光は「衰退の象徴」ではなく、
再生の象徴へと変化しているのです。


まとめ|廃墟観光は過去と未来をつなぐ旅

廃墟は、時の流れとともに生まれる“静かな芸術”です。
観光として訪れることで、私たちは過去の歴史、
そして地域の人々の想いに触れることができます。

安全を守り、マナーを意識すれば、
廃墟観光は「知的・文化的体験」として誰でも楽しめる新しい旅のスタイル。

これからも日本各地で、
廃墟が再び人々を惹きつける観光資源として蘇ることでしょう。


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