白いカタクリの花が見られる場所は?希少性と見られた場所をご紹介

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白いカタクリとは?紫色との違い

一般的なカタクリの特徴

カタクリ(学名: Erythronium japonicum)はユリ科の多年草で、春の短い期間だけ花を咲かせる 「スプリング・エフェメラル(春植物)」 の一種です。

日本では主に本州や九州の山林に自生し、3月下旬から4月中旬にかけて花を咲かせます。通常は 淡い紫色やピンクがかった花 をつけ、花びらが反り返る独特の形状をしています。

また、カタクリは 種から発芽して花を咲かせるまでに7〜8年かかる ため、生育環境が変化すると個体数が減りやすく、保護が必要な植物とされています。

カタクリは日本各地で群生地が見られます。こちらがそちらの記事です。

他の春の野草についてはこちらの記事から↓

白いカタクリの特徴と希少性

白いカタクリは、通常の紫色のカタクリとは異なり、遺伝子の突然変異 によって花びらの色素が欠けたものです。白色の花をつけるカタクリは 全体の0.1%未満 とされ、非常に珍しい存在です。

また、白いカタクリは 「シロバナカタクリ」 という特別な種類ではなく、あくまで 紫色のカタクリの変異個体 です。そのため、通常のカタクリが自生する場所で、ごくまれに見つかることがあります。

白いカタクリが見られる場所は限られており、野生では一部の群生地にのみ存在します。次の章では、全国で白いカタクリが観察できるスポットを紹介します。

また、カタクリの中には【キバナカタクリ】という黄色の品種もあります。

気になる方はこちらの記事からどうぞ↓


白いカタクリが見られる場所 【北海道・東北エリア】

白いカタクリは非常に希少なため、見られる場所は限られています。

白いカタクリは突然変異個体なので白いカタクリは確実にみられる保証はないですが、白いカタクリが目撃された場所をご紹介します!

北海道医療大学・北方系生態観察園(北海道)

北海道医療大学・北方系生態観察園では生物多様性に関わる大切な分野となる森の再生や保全に関する研究が行われています。イベントや講座が開かれるなどしています。

大変貴重な植物たちが見られ、植物好きにはたまらない場所ですね。

白いカタクリも貴重な植物と共に見つけられるかもしれませんよ。

旭川市 上野ファーム

「北海道ガーデン街道」にある上野ファームは可愛らしい花々と建物があり、まるで異世界ファンタジーの様な風景が広がります。

カタクリの開花時期は3月~4月なので他の花々も見ごろになっている模様です。もしかすると白い個体も見つけられるかもしれませんね。

しかし上野ファームは冬季休業するので、事前に営業期間を確認しましょう。

北海道 男山自然公園

カタクリの群生地としても有名な男山自然公園ですが、多くの紫色のカタクリの中で白いカタクリが見られることも。

緩やかな丘陵地帯でその下には石狩川の清流が見られるとても景色の良い場所です。

福島市 四季の里

福島県福島市にある四季の里では名の通り一年中季節を楽しめる自然豊かな施設です。

園内にはお店やガーデン、子どもの遊べる広場などが揃っており散策以外も楽します。

白いカタクリは園内の林床で見られるかもしれません。

南城八石山

南城八石山は新潟にある八石山(はちこくさん)の一つで、低山ながら綺麗な絶景と豊かな自然が見られる人気の観光スポットです。

春の山野草が多くみられ、カタクリの群生地としても有名です。

白いカタクリも群生地の中に紛れているかもしれませんね。

白いカタクリが見られる場所【関東・中部エリア】

埼玉県美里町 円良田ハイキングコース

埼玉県の美里町にある円良田では円良田湖周辺にハイキングコースがあります。

様々な場所にカタクリの群生地があるのでその中に白いカタクリも混ざっているかもしれませんね。

群馬県 谷川岳

群馬県の谷川岳はスキー場があることで有名ですが、実はカタクリの群生地としても有名です。

寒い場所なのでカタクリが咲くのも4月下旬から5月初旬あたりになりますが、他にもショウジョウバカマなどの山野草も見ることが出来ます。

色とりどりの野草たちの中から白いカタクリを探してみてくださいね。

千葉県 泉自然公園

千葉県にある泉自然公園は自然豊かな公園で野草や野鳥の姿を見ることが出来ます。

池や花見の広場、菖蒲田があり一日いても飽きないほどの広さです。

カタクリの群生地もあり3月下旬から4月上旬に花を咲かせます。

新潟県 苗場

新潟県の苗場といえばスキー場ですが、実はカタクリの群生地でもあります。

苗場高原ではカタクリの群生地、ミズバショウなども見られその自然豊かな景色をゴンドラで眺めることも。

もちろん地面に降りて白いカタクリを探すこともできますよ。

白いカタクリが見られる場所 【西日本】

山口県 寂地山 

山口県最高峰の寂地山は名山としても名高く多くの登山客でにぎわいます。

登山道沿いに広がるカタクリを目当てに来る登山客も多いそう。

登山を楽しみつつ白いカタクリを是非探してみて。

広島県 安芸高田 川根カタクリの里

広島の安芸高田にある川根ではカタクリの群生地が見られます。

豊かな自然とその林床には多くのカタクリが見られ、沢山の方が撮影にこられます。

白いカタクリも探してみると見つけられるかもしれませんね。

白いカタクリの開花時期と観察のコツ

いつ咲くのか?開花時期の目安

白いカタクリの開花時期は、通常のカタクリと同じく 3月下旬~4月中旬 です。ただし、寒冷地では5月頃まで見られることもあります。

観察に適した時間帯と気象条件

  • 午前10時~午後3時がベストタイム
    → カタクリの花は日が当たると開き、夕方には閉じてしまいます。
  • 晴れた日が観察しやすい
    → 雨の日や曇りの日は花が開かず、見つけにくくなります。

白いカタクリの保護活動と未来

絶滅危惧種としての現状

白いカタクリは珍しいですが、特別な種ではないため「絶滅危惧種」には指定されていません。しかし、カタクリ全体の生息地が減少しているため、白い個体の発見も難しくなっています。

私たちにできること

  • 観察時は踏み荒らさない → 群生地を守る
  • 持ち帰らない → 自然の中で保護する
  • 写真やSNSで魅力を発信 → 保護意識を広める

まとめ:白いカタクリを守りながら楽しもう

白いカタクリは、通常のカタクリと比べて非常に希少な存在です。全国の限られたスポットでしか見られないため、開花シーズンにはぜひ訪れてみてください。

また、カタクリの生息環境は年々減少しています。観察マナーを守りながら、未来の世代にも美しい白いカタクリを残せるように心がけましょう。

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