こんにちは。一児の現役ママです。まずはこの記事を見てくださってありがとうございます
早速ですが、今育児が辛いというママに言いたい事があります。
育児において一番大切なことは何だと思いますか?私は『赤ちゃんが常にママやパパの愛情を感じられること』だと思っていました。
でもそれには大前提があるんですね。新米ママではありますが、私の気づいた育児において最も大切な事をお話ししていきたいと思います。
産後の育児のつらさ
まずは産後の育児の辛さについて分解してみましょう。今、この記事を見ているということは育児がつらくてどうにかなってしまいそうな方が多いのかなと思います。感情が優先して、状況があいまいなまま色々考えてしまうと、冷静な判定が出来ません。
なので、まずはつらさを因数分解してみましょう。どのつらさがどのくらいの割合であなたの心を苦しめているのか、まずは考えてみてください。
産後の育児のつらさ① 寝不足がつらい
産まれたての赤ちゃんはお世話に授乳にと寝不足になりがち。夜中に突然泣きだしたり、うまく寝てくれなかったり。寝ているように思っても頭のどこかではずっと赤ちゃんのことを考えています。ちょっとした気配で心配になったり、生きているのか心配で起きたり。
更に寝不足によって
- 頭痛
- 体の不調
- 肌荒れ
- 髪質の低下
- 免疫力の低下
- 思考回路がまとまらない
- ネガティブの連鎖
など発生します。
産後の育児のつらさ② 産後の傷がいえない、身体の不調がつらい
産後のダメージは入院中の一週間じゃなかなか治りません。骨盤がぐらついたり、切開した部分が痛んだり。授乳によって胸には大きなダメージを受けることもあります。寝不足による上記のダメージの他、
- 骨盤のゆがみ
- 腰痛
- バストトップの痛み
- 授乳の不快感
- 授乳による水分不足、貧血(授乳によって水分と血液が減ります)
- 水分不足による便秘、腸内環境の悪化
- 胸の痛み、張り、乳腺炎
- 乳腺炎による熱、痛み
- ホルモンバランスの変化による体の変化(人によっては蕁麻疹、喘息※私談)
- 赤ちゃんの抱っこによる肩こり
- 会陰の痛み
- 後産、後陣痛の痛み
- 便秘などによる切れ痔の痛み
などが挙げられます。また、体調が悪くなっても授乳していると気軽に薬は飲めません。
産後の育児のつらさ③ こころと身体の変化がつらい
産後はホルモンバランスなどのせいも相まって、心に大きな変化が出来ます。その急激な変化に自分自身が戸惑い、うまく言語化できなかったり、こころの整理がつかなかったりします。また、身体もまるで赤ちゃんのお世話の為に必要な体へと生まれ変わります。赤ちゃんの泣き声に異常に反応して心がものすごくざわついたり、泣き声に反応して胸が張ったり痛くなったり。
私はまるでエイリアンに知らぬ間にさらわれて、人体改造でもされたのかと思うくらい気味の悪さを感じました。
母親になるにあたって当たり前に起きる正常なことが受け入れられず、「私、母親失格だ」と思ってつらい気持ちにもなりました。
産後の育児のつらさ④ 慣れない育児がつらい
育児本や動画を見て予習していても実際やってみると全く現場が違うことに驚きます。何もかもが手探りなのに、赤ちゃんの命を預かっている。
どんな些細なことでも「これあってる?」「これって大丈夫?」と心配になりずっと気を張り詰めなければいけない状態です。【母親だからできて当たり前】という誰が言ったか分からない言葉でより過剰に自分を責めてしまうことも。
産後の育児のつらさ⑤ 命の重さがつらい
赤ちゃんは一人で生きていくことが出来ません。自分に何かあれば、赤ちゃんはどうなるのか?でもその自分は寝不足に貧血にふらふら。でも倒れるわけにはいかないのです。
経験が全くないし、多くの人は医療従事者でもありません。赤ちゃんの異常に気が付ないことが恐ろしく不安になることもあります。
そしてその赤ちゃんは、自分の命より大切な赤ちゃんです。その大切すぎる赤ちゃんの命は、母親歴2,3ヶ月の自分が抱えなければいけない。今まで感じてきたどんなプレッシャーよりも重いのです。
産後の育児のつらさ⑥ 一人の時間がないのがつらい
産後まもなくは赤ちゃんとお母さんは二人っきりです。まるで一人の時間は取れません。「赤ちゃんが大切なら赤ちゃんとの時間だけあればよい」というわけにはいきません。
赤ちゃんとの大切な時間も、一人の時間も違うベクトルで必要なのです。一人の時間が取れないと、心を整理したり状況を俯瞰する冷静さを失ってしまいます。
産後の育児のつらさ⑦ 孤独感がつらい
産後の育児は孤独との闘いです。会話ができない相手と言葉のキャッチボールをすることはできません。赤ちゃんはただそこに居るだけで癒してくれますが、会話をしてくれるわけではありません。
人との会話の中で、自分の状況や心を整理したり、気分転換になったり、自分の存在価値を再確認したりしますが、それが出来ない状況が続くと孤独感により自己肯定感も下がっていきます。
産後の育児のつらさ⑧ 助けがなくてつらい
産後のつらい状況で、誰にも助けを求められない状況になっていませんか?いざというときに限って頼れる人がいない事は、身体的にも精神的にも辛くなります。
また、「何かあった時に助けてくれる」と思っていた相手から助けを貰えないと、裏切られたような気持ちにもなってしまいます。
産後の育児のつらさ⑨ 夫の存在がつらい
最愛のパートナーであったはずの夫から、心無い発言をされて傷ついたりすることもあるでしょう。夫の態度が豹変したり、逆に父親らしくなってくれると思ったのに今までと変わらなかったり。
また、母親という本能的に男性である夫に嫌悪感を抱いてしまったり、嫌悪感やイライラを抱いてしまう自分がみじめに思えてくることも。
産後の育児のつらさ ⑩ 泣き止まない、泣き声がつらい
赤ちゃんの泣き声を可愛いと思えなくて当然です。母親であるあなたにとって我が子の泣き声は救難信号。何よりも緊急性を感じてしまうし、そのたびに心がざわついて慌ててしまいます。
しかしそれは一日に何度も訪れます。そして何度もその泣き声を聞いていると「もうやめて!」と思ってしまうことも。
育児がつらい産後ママに伝えたい 「ママとパパの幸せ」
育児において最も大切なこと、それは『ママとパパが幸せであること』です。これはあなたが、子どもだった頃を思い出し、子どもの立場で考えてほしいのですが
「子育ては辛い、辛かった」「子どものせいで人生が悪い方向に向かった」と親に言われたらどう思いますか?
私が子どもであれば、産まれたことを後悔したり、親を幸せにするために生きていかなければいけないと思ってしまいます。私は子どもの頃、「あなたの子育ては本当に辛かった」「子どもを産まなければまだ仕事を続けていた」と親に言われ、それを今でも覚えています。
それは言葉以外の態度からでも、その言葉の意味が伝わってくるものでした。言った側に悪意はなくても、育ての親から言われた言葉は、毒であっても飲み込んでしまうのが子どもです。
では逆を考えてみて欲しいのですがもし親に「子育ては大変だったけどそれも含めて楽しかったよ」「あなたが産まれてきてくれた事がママにとっての最高の幸せだよ」
と言われたらどうでしょうか?
私はそう伝えられる人を尊敬しますし、そんな大人になってみたいと思います。親は、子どもにとっては「未来の自分を見せてくれる鏡」です。親の幸せな姿は、自分が幸せになれることを示してくれるものだと私は思います。
だから、育児をする上でまず重要なのは「ママとパパが幸せであること」なんです。
育児がつらい産後ママに伝えたい 「幸せになるための心得」
では次にママとパパが幸せになるために心得ておきたいことなんですが、宗教チックな事を言うつもりは全くありません。
明確に言うと「パパとママが日々に幸せを感じられるようにするための工夫」
これをお伝えしていきたいと思います。それは以下の通り。
- 赤ちゃんは愛されているか常に確認している
- 助けを求める勇気をもつこと
- 考えを変える覚悟をもつこと
では一つずつ解説していきます。
赤ちゃんは愛されているか常に確認している
これは私の経験談なのですが、赤ちゃんはママの機嫌に非常に敏感だということです。
そして私が少し疲れている時、イライラしている時、忙しくしている時に限って、娘はいつも不機嫌に泣いていました。
抱っこから降ろす時のママの手の感覚や、抱っこしている時のママの表情、声のトーン、様々な情報からママが不機嫌かご機嫌かを伺ってきます。なんなら寝たふりをして確認してきます。
そしてふとした時のママの表情、声でママの感情を読み取ります。それだけママが機嫌がいいかどうかは、赤ちゃんにとって重要です。
なぜなら、赤ちゃんは自分一人では生きられないからです。ママがちゃんと自分を愛してくれているかは最重要項目です。
だからママをしっかりと観察します。そして、ママの表情が少しでも不機嫌になると「愛されてない⁉」と不安になって余計に泣きます。ここで余計にママが疲れて、それを察して余計に泣くという負のループです。
私の娘は、私が疲れていたり不機嫌だと、よく泣き、私の機嫌がいいとよく笑う子でした。
部屋が汚い事も、ママがすっぴんな事も、だるだるの部屋着をずっと着てるのも、自分の洋服が落ちきれなかったミルクの汚れで黄ばんでいるのも、どうでもいいんです。
ママが常にご機嫌でいてくれるのが、赤ちゃんにとって何よりの安心材料です。
なので私は娘を寝かしつける時は「早く寝てくれ!」という思いを顏に出さずに
「いつまでも抱っこしていたい位、大好きだよ~」と分かるように笑顔を娘に向けて抱っこをしていました。そうするとぐずることはかなり少なく、私もストレスなく過ごせることが多かったです。(これに関しては赤ちゃんの個性もあると思うのでなんとも言えませんが…)
しかし「赤ちゃんなんて言葉が分からないし、人の事なんて見てない」のではなく「赤ちゃんだからこそ、愛されているか見極める能力は非常に高い」と思っていた方がいいかもしれません。
助けを求める勇気
「辛い」「しんどい」と思ったら、まずは助けを求めましょう。信頼できる人なら誰でもいいです。
パートナー、実家、義実家、行政サービス…手を貸してもらう方法は様々ありますし、便利な道具も色々あります。
「一人で育児が出来ないなんてダメな母親だ」と落ち込む必要は全くありません。
母親という生き物は赤ちゃんを育てるための技術が本能として備わっていると思ったら大間違いだと思います。理性で生きてきた人間に都合よく赤ちゃんを育てる本能だけは残ってるのでしょうか?
赤ちゃんが泣き声だけやたらと耳に入ったりすることはありますが「この泣き声はオムツ替えだ!」とか本能的には分かりませんね。分かるようになるのは経験と知識です。
経験と知識がない新米のママさんが、自分が命がけで産んだ自分の命より大切な我が子を育てるのに必死になることは当たり前です。それで精神的に疲弊してしまうことも当たり前。
周りを頼ることは恥ずかしい事ではありません。
なかには一人で沢山のお子さんを育て上げた凄い奥様もいらっしゃるかもしれませんが、貴方がそうなる必要がないのであれば、ならなくていいです。子どもが欲しいのは何でも完璧にこなすお母さんではなく、自分を愛してくれるお母さんです。頼れる人が居て、便利な道具があるのに、わざわざ苦労をして苦しみながら子育てをすることに何の意味があるんでしょうか?
貴方の中の及第点は他の人には合格点です。むしろ、一人で頑張っていくことよりも、道具や誰かを上手く頼ってゴキゲンでいることの方がよっぽど優秀な考え方ではないかと思います。
「頼る勇気」を持てたら、きっと貴方の成長にもつながるはずです。
考えを変える覚悟
先ほど、「我慢なんてする必要ない」なんて言ってますが、やはり我慢は必要です。
赤ちゃんが安心して過ごせるようにするためには、自分のペースでは動けないし、諦めなければいけない事も出てきます。しかし、これで貴方は「自分は不幸だ…」となってはいけません。
「どんな状況なっても私は幸せだ」と思うことが大切です。
例えば「毎日すっぴんが辛い。」→「肌に負担かけないし寧ろいい!」
「家の中がいつもぐちゃぐちゃ」→「赤ちゃん育ててる雰囲気出てる~。」など私は思って過ごしてます。
いちいちネガティブを拾い上げて悲観するのではく、色々な事をポジティブにとらえてご機嫌に過ごせた方が精神的にも気が楽です。人間多少のQOLが下がっても死にません。大丈夫。
料理なんて配達すればいいし、洗濯も毎日しなくて大丈夫、赤ちゃんの服が足りないなら買い足す
掃除機だって赤ちゃんの寝るとこだけちょいちょいっと掃除するだけでいい。貴方はとりあえず、赤ちゃんの顔でも見ながら汚い部屋でのほほんと布団で横になってて良いのです。
そして赤ちゃんの顔を見て「あー幸せだなー」と思えたらもうそれで合格です。
よくSNSで見かけるのが、赤ちゃんが居ても綺麗なおうちに優雅な生活でキラキラの毎日送っているような写真や動画をお見かけします。それを見て羨ましいと思う気持ちがあるかもしれないですが、そう思う必要はありません。
あなたにはあなたの幸せの形があり、他人には他人の幸せの形があります。
人の幸せそうなSNSを見るより、「自分の思う幸せのかたちってなんだろう?」と考えている方がよっぽど有意義にすごせますよ。
最後に
育児が辛いと感じることは決して恥ずかしいことではありません。あなたが一生懸命に育児を頑張っている証拠です。半年、一年もすれば子育てにも自信がでて今よりもっと楽に過ごせているはずです。
また「辛い」という状況に気が付いたのなら、「どう改善するか」を考えるきっかけになります。
辛い状況はあなたを変えてくれるきっかけになるんです。悲観せず、自分が今の状況を打破できる方法を試してみてくださいね。
こちらの記事では産後ママのつらさを種類別に対処する具体的な方法を記載しています。是非参考にしてみてください^^
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