田舎で子育て中の一児の母、ミヨです。今回はドングリを使った遊び方をご紹介します。
この記事で分かることは
- 2歳児でもできるドングリの遊び方
- 親子でできるドングリ遊び
- ドングリ遊びの効果とメリット
また、秋の自然の遊び方についてはこちら↓の記事で書いているので気になる方はチェックしてみてくださいね。
1. 2歳児と秋の自然を楽しむ方法:ドングリ遊びの魅力
秋は、公園や森などでドングリを簡単に見つけることができる季節です。2歳児にとって、自然の中での遊びは五感を刺激し、様々な学びの機会を提供します。ドングリを使った遊びは、シンプルでありながら豊かな体験を提供できる点が魅力です。
2歳児が安心して楽しめるドングリ遊びのポイント
2歳児は、まだ物を口に入れたり、投げたりしてしまう年齢です。そのため、ドングリ遊びの際には、常に親が見守り、安全を確保することが重要です。
小さなドングリを誤って飲み込んでしまう可能性があるため、子どもが持つものや遊び方に注意しましょう。また、遊ぶ場所もできるだけ安全な場所を選び、転んでも怪我をしにくい場所で楽しむことが大切です。
自然の中でドングリを見つけよう
秋の公園や広場では、足元にたくさんのドングリが転がっています。2歳児にとっては、これを拾い集めるだけでも大きな冒険です。手にドングリを握り、触り心地や重さを感じることで、自然の感覚を肌で感じることができます。また、ドングリを集めることで、子どもに「これは何?」と質問を促す機会が増え、自然に対する興味や好奇心が育まれます。
ドングリの観察と声掛けの例を紹介
せっかくドングリを拾ったけど、どう声掛けしていいか分からない時がありますよね。
今回は私が実際にしている声掛けをご紹介。
ドングリを拾ったらまずは観察です。観察のポイントとしては
- 大きさ
- 帽子が付いてること
- 色(緑や茶色、黒っぽかったり)
- 形
- 穴が開いているか
まずはこちらが一気に教えるのではなく、お子さんが気が付くまで黙っておくのが良いでしょう。何でも先に教えられると自分で見つけた時の感動が薄まってしまいます。
2歳児では明確な言葉ではなく、行動や表情でアピールすることが多いので同じ目線にして観察することをおすすめします。
2歳児の声掛けのポイントとしては「観察できたことを言葉にすること」です。
帽子を見つけたようなら「帽子を見つけたね。」、並べて大きさを観察してるなら「こっちの方が大きいね。」など。ちなみに「帽子」という言葉を覚えたての我が子は帽子と聞いて頭にのせていました^^
また穴が開いている場合は多くの場合虫が住んでいます。お家に持ち帰って中を開けて観察するのも良いですが、虫が苦手だったり、自分の子どもにはまだ早いと感じる(口に入れる可能性がある)場合は
「これは虫さんがお家にしてるから、そっとしておいてあげようね」と伝えましょう。
ちなみにドングリによく住む虫はゾウムシと呼ばれる小さな虫(大体5ミリ以下)で、攻撃性もなく観察するのも楽しい虫です。その名の通り、ゾウのような鼻(正確には口)をしていますよ。
ドングリがなる木について
ドングリと一口に言っても実はドングリにはいろんな種類があります。2歳児さんにはまだ早いですが、親である私たちが知っていても損はありません。いつか「ドングリにも色んな種類があるんだよ」と伝えられるようにざっと知っておくと便利です。
1. カシ類(樫の木)のドングリの特徴
- アラカシ、ウラジロガシ、シラカシなどが代表的です。
- 形状とサイズ: カシ類のドングリは細長い楕円形で、長さ2〜3cm程度。先が少し尖っていることが多いです。
- 色: 緑色から黄褐色へと変化します。熟すと茶色になります。
- 殻斗(帽子の部分): 殻斗は薄く、ウロコ状の鱗片が滑らかに並んでいるのが特徴です。
- その他の特徴: 落ち葉の中で比較的硬く、丈夫な殻を持っているため、長く地面に残ります。常緑樹のため、冬でも葉を落とさないカシ類の木は、温暖な地域で見られます。
2. ナラ類(楢の木)のドングリの特徴
- コナラやミズナラがよく知られています。
- 形状とサイズ: 丸みのある楕円形で、コナラは長さ約2〜3cm、ミズナラはやや大きめで、約3〜4cmです。
- 色: 最初は緑色をしており、秋になると黄褐色や茶色に変わります。
- 殻斗(カク): コナラやミズナラの殻斗は比較的深く、ウロコのような模様がはっきりと出ています。コナラの殻斗は浅く、ミズナラの殻斗は深くて少し毛羽立った印象です。
- その他の特徴: 落葉広葉樹で、冬には葉を落とします。ナラ類のドングリは大きく、動物にとっても栄養価の高い食べ物として重要です。特に、ミズナラのドングリはリスやクマが好んで食べます。
3. カシワのドングリの特徴
- 形状とサイズ: 丸みを帯びた楕円形で、長さ2〜3cm程度。カシワのドングリはやや大きめで、丸みが強い形状が特徴です。
- 色: 緑色から黄褐色に変わり、熟すと暗褐色になります。
- 殻斗(カク): 殻斗は厚く、多くがもじゃもじゃとした特徴的な殻をもちます。
- その他の特徴: カシワの葉は大きく、葉が散ると目立つため、ドングリを探しやすくなります。カシワの木は、葉が冬になっても枝に残ることが多いです。ドングリは、コロコロとした形状で、よく目立ちます。
4. シイ類(椎の木)のドングリの特徴
- スダジイやツブラジイが代表的です。
- 形状とサイズ: 小さくて丸っこい形をしています。直径1〜1.5cm程度で、ドングリの中でも小さめです。
- 色: 最初は緑色ですが、秋には濃い茶色になります。
- 殻斗(カク): 多くのシイの仲間は帽子がなく、かわりに全体が殻のようなもので包まれています。地面に落ちる時には殻から出てる場合が多いです。
- その他の特徴: シイ類のドングリは、他の種類よりも早く熟し、食用としても使われることがあります。森の中では、小さくて硬いため、地面で見つけやすいです。特にスダジイの実は、加熱すると食べられ、昔から食用にされていました。
5. マテバシイのドングリの特徴
- 形状とサイズ: 細長い楕円形で、他のドングリよりもスリムです。長さ2〜3cm程度。
- 色: 緑から黄褐色、熟すと茶色になります。
- 殻斗(カク): 殻斗は浅く、しっかりしたウロコ状の模様があります。
- その他の特徴: マテバシイのドングリは食用としても知られています。秋になると、細長い形状のドングリが多く見られます。特に南日本でよく自生しており、食べられることから、昔から親しまれています。
2. ドングリを使った簡単なクラフト遊び
ドングリは、工作の素材としても優れたアイテムです。2歳児でも簡単に取り組めるシンプルなクラフトを通じて、手先を使った遊びを楽しむことができます。手作業を通して集中力が高まり、作品を完成させる喜びを味わうことで、自己肯定感も育まれます。
ドングリ遊び① 2歳児向けのシンプルなドングリ工作
ドングリを使って、簡単なクラフトを楽しむことができます。例えば、ドングリにカラフルな色を塗り、家の中に飾るだけでも、2歳児にとっては創作活動の第一歩です。絵の具やクレヨンでドングリに模様を描いたり、マーカーで顔を描いて小さなキャラクターを作るのも楽しいです。こうしたクラフトは、2歳児の創造力を引き出しながら、細かい作業を通じて手先の器用さを育てます。
ドングリ遊び② 親子で楽しむ手作りおもちゃのアイデア
ドングリを使って簡単な「マラカス」を作ることもできます。小さな空き瓶やプラスチックボトルにドングリを入れて、音を鳴らして楽しむ楽器遊びは、2歳児がリズム感を養うのにも最適です。
また、ドングリを紙コップに入れたり出したりする「いれもの遊び」は、物を掴んで入れるというシンプルな動作を楽しみながら、指先の発達を促します。
また、ママやパパの手で手作りすれば他にも色々なおもちゃに変身します。例えば
- ネックレス
- やじろべえ
- コマ
- でんでん太鼓
などが挙げられます。
ドングリ遊び③ どんぐりでごっこ遊び
2歳児になったら始まるのがごっこ遊びです。ドングリは食材に見立ててられるので、おままごとでは活躍します。砂場などで遊ぶときには苺に見立ててケーキを作れたりしますよ。
また、「どんぐりころころ」の歌のストーリーにあわせてドングリで遊ぶのも面白いですよ。
3. ドングリを使った体を動かす遊び
2歳児は、好奇心旺盛で、体を動かすことが大好きな時期です。そんな時期の子どもにとって、ドングリを使った動きのある遊びは、とても魅力的です。室内でも屋外でも楽しめる、簡単な運動遊びを通して、体力や運動能力を育むことができます。
ドングリ遊び④ ドングリ転がしで楽しむ運動遊び
2歳児はボール遊びが好きな時期なので、ドングリを転がして遊ぶ「ドングリ転がし」は大変人気があります。平らな面でドングリを転がしたり、坂道を使って転がすことで、ドングリがどんな風に動くのかを観察し、物理的な感覚を自然に学ぶことができます。親が「どっちが早いかな?」と競争のようにして遊ぶことで、さらに楽しさが増します。
また転がす板を変えることで面白さも変わります。長い板や、段ボール、枝を板に張ってみたり、板に落とし穴をつけてみたり。工夫をすることでまた変わった面白さを味わえます。
ドングリ遊び⑤ ドングリを使った的あてゲーム
また、ドングリを使った「的あてゲーム」も2歳児にぴったりです。大きめのバケツやボールを的にして、ドングリを投げ入れる遊びは、手と目の協調を育てる良い練習になります。子どもがドングリを投げる力加減や方向を工夫しながら遊ぶことで、自然に体の使い方を覚えていきます。
4. ドングリを使った知育遊び:色や形を学ぼう
ドングリを使って、2歳児が楽しみながら学べる「知育遊び」もあります。遊びの中で色や形、数を学ぶことで、子どもの認識能力を伸ばすことができます。遊びを通じて学ぶことは、2歳児にとって最も自然で効果的な学習方法です。
ドングリ遊び⑥ 色分け・数える遊びで知識を育む
ドングリを使って色分けや数える練習をするのは、2歳児にとって簡単で楽しめる知育遊びのひとつです。例えば、ドングリにカラフルな色を塗り、それを色別に分類することで、色の認識力を高めることができます。また、ドングリを数えて「いくつあるかな?」と一緒に数える遊びも、数字の理解を深める手助けになります。
ドングリ遊び⑦ 2歳児の発達を促す遊び方の工夫
さらに、ドングリの大きさや形を比べることで、観察力を育むことができます。「どっちが大きいかな?」と問いかけることで、比較する力や判断力が養われます。色々な種類のドングリを集めて比べることで「ドングリには沢山の種類がある」ということも教えてあげられますよ。こうした遊びは、早期の知育につながり、遊びながら自然に学べる環境を提供します。
5. 秋のドングリ遊びで得られる子どもの成長と学び
ドングリを使った遊びは、2歳児にとってただの遊びではなく、発達を促す多くの要素が詰まっています。自然素材を使って遊ぶことで、感覚や創造力が豊かに育ちます。また、親子で一緒に過ごす時間が、情緒の安定にもつながります。
自然遊びがもたらす情緒的な効果
2歳児にとって、自然の中で遊ぶことは、リラックス効果があり、心の安定に役立ちます。ドングリ遊びを通じて自然に触れることで、感情が穏やかになり、親子の絆も深まります。特に、外で体を動かす機会が増えることで、子どもはストレスを発散し、より健やかな心身の成長を遂げます。
ドングリ遊びを通じて育つ創造力と問題解決能力
ドングリ遊びの中で、2歳児は自分なりの工夫や考えを巡らせながら遊びます。
例えば、ドングリをどのように使うか自分で考えたり、クラフトを作る際に形やデザインを工夫することは、創造力を養う絶好の機会です。また、遊びの中で直面する小さな問題を解決することで、問題解決能力も育まれます。
ドングリという自然素材を使って遊ぶことで、子どもは自由に想像力を発揮し、自信を持って新しい挑戦に取り組む力を培っていきます。
親が遊び方を教えるのもいいですが、親は見守り、自分でどう遊ぶかを考えさせることも大切です。
ドングリ遊びによる木育の第一歩
また、こうした森にある木の実を使った遊びは「木育(もくいく)」にもつながります。木育は、木を通じて自然や環境の大切さを学ぶ教育の一環で、特に子どもたちが木に触れ、五感を通して成長することを目指しています。
元々は日本の豊かな森林資源を活かし、木をもっと生活に取り入れようという動きから生まれたものですが、今では木育は環境教育や持続可能な社会づくりにも欠かせない教育法として広く認識されています。
木育の詳しい内容や遊びなどについてはこちらの記事で紹介してるので、気になる方はチェックしてみてください^^
ドングリ遊びのまとめ
2歳児にとって、ドングリを使った遊びは、秋ならではの貴重な体験です。自然の中でのドングリ拾いや、ドングリを使ったクラフトや運動遊びを通じて、感覚や体力、知識が自然に身につきます。
また、親子で一緒に過ごす時間は、情緒の安定を図る上で非常に重要です。ドングリを通じて得られる学びと成長は、子どもの創造力や問題解決能力を育て、自然とのふれあいがもたらす効果は長く残るものとなるでしょう。
親子で楽しむ秋のドングリ遊びは、子どもの健やかな成長をサポートする素晴らしい方法です。
また、秋の自然の遊び方についてはこちら↓の記事で書いているので気になる方はチェックしてみてくださいね。
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