- 「自分はこんなに大変で頑張っているのに赤ちゃんの世話もほどほどにスマホばかり弄ってる。」
- 「家に帰って来ても自分のことすらまともにやらない!」
- 「赤ちゃんの扱いが雑すぎる」
とお怒りのママさんも多いのではないでしょうか。自分はまともに寝れてもいないし、体調だってまだ万全ではないのに。産後のママさんはメンタルも身体もボロボロです。
「もっと手伝ってよ!」という言葉がもう喉まで出かかっているはず…。
しかし怒りに身を任せても、互いに嫌な思いをするだけです。産後のママとパパが互いに心地よく過ごすためには互いの連携が大切。
パパとママが心穏やかに過ごしてくれた方が赤ちゃんにとってもベストです。ここでは産後のイライラを体験した私が夫と上手くいくために実践したことをまとめました。
産後のママさんに伝えたい、心にとめておいてほしいことを4つ紹介します。これを覚えておくと、思わずパパにイラッとした時にきっとその怒りを鎮めてくれるはずです。
産後に夫にイライラする原因
産後にイライラしてしまう場面は沢山あります。まずは自分が何にイライラしているのかを明確にしておくことも大切。
例えば
- 夫との育児の温度差
- 産後の身体の変化の差
- 立場の変化の差
- 親の自覚の差
- 産後の体調、心の変化への無理解
などが挙げられます。つい夫と自分の現状を比べてイライラしてしまうことは一緒に暮らしているとよくあることですよね。イライラしたらすぐ怒るのではなく、冷静に俯瞰的になって問題点はなんなのか、突き止めることが大切です。
夫にイライラする産後に気を付けること ①夫の大変さを理解する
パパは仕事をしています。人にもよりますが、嫌な上司が居たり、責任の重い仕事を任されたり、人員不足だったり、ママには言っていないことがめちゃくちゃあります。
私は、「男は仕事は出来て当たり前」という固定概念で簡単に「大変」ということを伝えることは難しいのではないかと思います。だからこそ、妻の方から「仕事大変だったね、お疲れさま」のねぎらいの言葉が欲しいのではないでしょうか?
また、ママさんが忙しそうにしているのを知って、言うに言えないのかもしれないですね。本当は辛い事があったけど、子育てで大変そうな今は言えない。そんなことは甘えだからできない。
でも、そうやって旦那さんのストレスは溜まっていきます。だから少しの時間、自分一人の時間をスマホで確保してリセットしたい。それなのにスマホをみると怒られてしまう。それはパパにとってつらい事ではないでしょうか?
もちろん、奥様は育児で24時間体制です。
時間で言えば、奥様の方が大変に思えるかもしれませんが、仕事をしている夫は別のベクトルで大変なのです。時間だけを比べて「私の方が大変だ!」と言ってしまうのは良くないです。
妻の方が大変だからといって、夫の方が大変じゃなくなるわけではないですよね。
心に余裕が出来た時でかまいません。帰ってきた夫に「今日仕事どうだった?」と話しをできる状態を作ってあげてはどうでしょうか?
話を聞いて、労うのは心に余裕がないと難しいです。ですが時間にしてみれば10分もかからないささいなことなんです。会話するだけなら、なにかしながらでも聞けますよ。
夫にイライラする産後の妻が気を付けること② 母性と父性は違うもの
産後の間もない私は、自分の赤ちゃんの為に「身を削ってまで快適な環境を提供する」事に心血を注ぎました。そう言ったママさんは多いのではないでしょうか?
服装の確認、室温の確認、ミルクの量のチェック、うんちの量の確認、部屋の明るさ等々…。
赤ちゃんが常に笑って、快適に安心して過ごせる為にどんなことでもしてしまいます。
一方夫は「安全確保だけしてあとは赤ちゃんの自由にさせる」ということをします。
畳の上にころーんと娘を置いて、夫は隣でごろごろ。
私からしたら『自分はいいけど娘を畳の上なんて信じられない!(掃除したけど)ホコリがあったらどうするの⁉』みたいに思ってイライラ…。
今思い返すとちょっと過保護過ぎたかも、と思いました。普段置かれない場所に置かれた娘は畳やそこからの景色に興味津々でいつも以上にニコニコでした。
父親には父親にしか見せられない、視点が存在するのです。
もちろん夫が「安全を確保している」という信頼があって初めて言える事ですよ。
なのであまり自分の考えている育児の方法を押し付けるのではなく、互いに互いの育児の方法があることを理解しておくことが大切なのではないでしょうか?
また、父性というのは、母性のように生まれたての赤子に対してすぐ芽生えるものではないと思っています。
大切な存在であることに変わりないですが、お腹の中で育てていたママとは最初から関わり方が違います。愛情は本で読んでも事前に調べても、行動しても、出てきません。目の前で赤ちゃんをみて触れ合わないと湧き出てこないものです。
腹の中で育ててたママと、そうでないパパでは赤ちゃんに対する愛着に差が出るのは不思議な事ではないですよね。
「我が子を可愛いと思いなさい!」というのは無理な話なので、
ママが「この子はこういうところがかわいいんだよ~」とゆるっと伝えてあげるのが良いと思います。
私の夫は自分で抱っこをして泣き止んでくれた時から急速に娘を可愛がるようになりました。
それまでは私が泣き止みそうなタイミングで抱っこを交代したりしてました。育児の成功体験を積むことができたら育児に参加したくなりますよね。
夫にイライラする産後の妻が気を付けること③「察して」はやめる
「察してちゃん」になっているママはいませんか?
「明らか忙しそうなんだから手伝おうとしてよ!」「なんで分かってくれないの⁉」と思う人もいるかもしれません。それは無理な話です。貴方が当たり前に察してできることであっても、それを旦那さんが出来るとは限りません。察するのが難しいんだな、と思ったら、言葉にしなくてはだめです。
特に仕事を終えて帰ってきたパパは頭が完全にオフの状態になってたりします。パソコンの電源落としてたらパソコンは動かないですよね。しょうがないです。それは全力で仕事を頑張ってきた証拠です。
私の夫もかなり気遣いが出来る方なのですが、言わないとダメな時は必ずありました。
でも、ママが一人で頑張るのは違うのかなとも思います。産後のママは24時間体制。寝る時間、トイレの時間、食事の時間は全て赤ちゃんの快適な生活を優先させて削ってます。
なので大切なのは言葉のかけ方です。
「私が○○してる時は赤ちゃん見ててほしい」とか「今、○○してるから○○やっておいてくれない?」など。
ただ、「言ってるのに直ぐ動いてくれない!」ということがあるかと思います。
仕事をしていて、家に居る時はゆっくりできるものだと思っているのかもしれません。ですが、生まれたての赤ちゃんが居る家ではそうはいきませんね。
「7時にお風呂入れたいから、それまでにお風呂掃除お願いしていい?」と直ぐにできなくてもいいように伝えましょう。
ただすぐできなくても怒らないで!完全にオフの状態から動くのと、そうでないのとでは腰の重さは全く違います。
私はイラッとして「手伝ってよ!」と怒ったことがあり、酷く後悔しました。
感情的になって怒るよりも前にやれることっていっぱいあるのに、できなくて怒った自分が恥ずかしかったです。産後は情緒不安定になりがちですから、気をつけないといけないですね。
夫にイライラする産後の妻が気を付けること④ 感情的に話さない
いくら互いが気遣っていたとしても話し合いは必ず必要になってきます。小さな不満が溜まったり、忙しい時間ですれ違ってしまったり。むしろ話し合いを何度もしている方が、互いのことがより深く知れて、良い夫婦に近づけるのではないでしょうか。
しかし、話し合いで大切なのが「感情的になってはいけない」ということ。支離滅裂で怒鳴ったりしても相手には何も伝わりません。相手に何か伝えて改善してほしい事があるのなら、伝わることを優先しましょう。
「○○が最近寝ないから、寝不足なんだ。お風呂掃除とかだけでもやってくれると助かる。」など。
ただ、約束を破ったり、酷く傷つけられたときには感情を伝えることが大切かもしれません。
「飲み会遅くならないようにねって言ったけど、帰ってきたのが深夜だったよね。心配だったし、約束を破られたことが、悲しかったよ。」
と伝えてみましょう。もしかすると一緒にいすぎて相手を傷つけている、という事を忘れてしまったのかも。
最後に
最後に伝えておきたいことは、赤ちゃんの幸せは「家族みんなが幸せであること」です。
それはパパも、そしてママであるあなたもです。
子どもが見る「未来の自分」は親の背中にあります。「自分には幸せが未来が待っている」と信じられるのは、パパとママが幸せであるからです。
育児には楽しいことばかりではないかもしれません。どうしてもイライラしてしまうことってあります。あなたは決して間違ってません。赤ちゃんの為に一生懸命な良きママであるという証拠です。
家族の良き未来の為に、できることをあなたのペースでやってみてくださいね。
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